2025年は、映画ファンにとって見逃せない洋画の公開が目白押しです。マーベルの新作やディズニーの続編、話題のホラー映画など、多彩なジャンルの作品がラインナップされています。今回は、その中でも特に注目すべき5作品をご紹介します。
マーベル新作『サンダーボルツ*』:ヴィランたちの集結
2025年5月2日に全米公開が予定されている『サンダーボルツ*』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作です。本作の特徴は、これまでのヒーロー中心の構成とは異なり、ヴィランやアンチヒーローたちが主役となる点にあります。タイトルの「サンダーボルツ」は、原作コミックに登場するチーム名で、ヴィランたちが表向きにはヒーローとして活動するという独特の設定が魅力です。
キャストには、フローレンス・ピュー演じるエレーナ・ベロワをはじめ、セバスチャン・スタンのウィンター・ソルジャー、ワイアット・ラッセルのジョン・ウォーカー(U.S.エージェント)など、過去作で印象的な登場を果たしたキャラクターが勢ぞろい。これまでのMCU作品では脇役だった彼らが、本作でどのような物語を織りなすのか、大きな注目が集まっています。
監督は『ペーパー・タウン』や『ロボット&フランク』のジェイク・シュライアーが務め、MCUに新たなトーンと視点をもたらすと期待されています。
ディズニーの続編『ズートピア 2』:再び動物たちの世界へ
『ズートピア 2』は、2016年に公開されたディズニーの大ヒットアニメーション『ズートピア』の正式な続編です。前作は世界中で大ヒットを記録し、アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞するなど、そのメッセージ性と映像美が高く評価されました。
続編では、ウサギの警官ジュディ・ホップスとキツネの詐欺師ニック・ワイルドが再びタッグを組み、多様な種族が共存する都市「ズートピア」で新たな事件に挑む姿が描かれる予定です。前作に引き続き、種族間の偏見や多様性の尊重といったテーマが深掘りされると予想されており、大人も子供も楽しめる作品となりそうです。
公開日はまだ正式に発表されていませんが、2025年内のリリースが見込まれています。ジュディ役のジニファー・グッドウィンとニック役のジェイソン・ベイトマンが再び声優を務めるとの情報もあり、ファンの期待は高まる一方です。
米国では11月26日に公開予定。
ホラー映画『罪人たち』:ライアン・クーグラー監督の新境地
2025年6月20日公開予定の『罪人たち(原題:Untitled Horror Event Film)』は、『ブラックパンサー』シリーズで知られるライアン・クーグラーが監督・脚本・製作を手がける新作ホラーです。彼にとっては初の本格ホラージャンルへの挑戦となります。
物語の舞台は1930年代のアメリカ南部。ある一夜、孤立したダンスホールで開催されたパーティが突如、命をかけた恐怖のサバイバルに変わるというスリリングな設定です。主演には『ノープ』でブレイクしたドミニク・フィッシュバックや、『ゲット・アウト』のダニエル・カルーヤら実力派が名を連ねており、演技面にも注目です。
歴史的背景とスリラー要素を融合させた作品であり、社会的メッセージを織り交ぜながら観客の感情を揺さぶる内容が期待されています。
ゴシックホラー『ノスフェラトゥ』:クラシックの再解釈
2025年5月16日公開予定の『ノスフェラトゥ』は、1922年に公開されたサイレントホラーの名作『吸血鬼ノスフェラトゥ』をロバート・エガース監督が現代的にリメイクした作品です。エガース監督は『ウィッチ』や『ライトハウス』で知られる新鋭であり、今回も耽美的で緊張感ある映像美が期待されています。
主演はリリー=ローズ・デップ。共演にはビル・スカルスガルドやニコラス・ホルトなど、ホラージャンルでのキャリアを持つ俳優陣が名を連ねます。19世紀ヨーロッパを舞台に、青年と吸血鬼の悲劇的な交錯が描かれ、原作へのリスペクトと同時に、現代的な恐怖描写が加えられた作品となりそうです。
クラシックな吸血鬼像に新たな命を吹き込む本作は、ホラーファンだけでなく、ゴシックロマンスを好む観客にも訴求力のある内容となっています。
ボディホラー『サブスタンス』:美と若さへの執着
『サブスタンス(The Substance)』は、2025年5月16日に公開される予定のボディホラー映画で、美と若さへの執着がテーマです。主演はデミ・ムーアで、カンヌ国際映画祭でも注目された話題作です。
本作の監督はコラリー・ファルジャ。女性監督によるフェミニズム的視点も交えながら、美容に取り憑かれた女性がある薬物を摂取したことから起こる肉体と精神の変容を描きます。美しくなりたいという欲望が狂気に変わる様子は、視覚的にも精神的にも強烈なインパクトを与えます。
現代社会に蔓延する外見至上主義への警鐘とも取れる内容であり、ホラーというジャンルを通じて深い社会的メッセージを投げかける作品です。
まとめ
2025年は、多彩なジャンルの洋画が公開され、映画ファンにとって充実した一年となりそうです。マーベルの新展開やディズニーの続編、そして個性的なホラー作品など、それぞれの魅力を持つ作品が揃っています。各作品の公開が待ち遠しく、スクリーンでの体験がいまから楽しみです。
FAQ
Q1: 『サンダーボルツ』はどのような作品ですか?*
A1: MCUのヴィランたちが主役となる新作で、エレーナ、ウィンター・ソルジャー、U.S.エージェントらが登場します。ダークヒーロー的な視点で描かれるストーリーに注目です。
Q2: 『ズートピア 2』の公開日は決まっていますか?
A2: 公式な公開日は未発表ですが、2025年中の公開が予定されています。前作からのファンにとっては、待望の続編です。
Q3: 『罪人たち』の監督は誰ですか?
A3: 『ブラックパンサー』のライアン・クーグラー監督が手がけるホラー映画で、1930年代の南部アメリカを舞台にした作品です。
Q4: 『ノスフェラトゥ』はどんな映画ですか?
A4: 1922年のクラシックホラーを現代風に再構築したゴシックロマンスで、ロバート・エガース監督による独特の映像美が期待されています。
Q5: 『サブスタンス』の主演は誰ですか?
A5: デミ・ムーアが主演を務め、美の追求が引き起こす恐怖を描いた社会派ホラー映画です。
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