副業とは、お小遣い稼ぎとして本業の片手間で稼げると考えている人も多いかもしれません。
ですが実際には、副業も大切な事業の一つと考え、働き方や稼ぎ方に戦略を練る必要があるということを意識しておかなといけません。
そこで今回は、サラリーマンにオススメの副業やメリットに注意点などを解説していきます。
サラリーマンは副業ができる?
物価の値上がりや円安などで、サラリーマンとしてだけの収入だけでは、やりくりが難しいと嘆いている人は、まず「副業」を検討しましょう。
近年までサラリーマンの副業はあまり推奨されていませんでしたが、実際には副業を法律で禁止されている訳ではなく、職業選択の自由は憲法で定められています。
副業を行いたいのであれば、会社の就業規則で副業の扱いについてどのようになっているのか確認しなければいけません。
会社で副業禁止の場合は?
就業規則で副業が禁止にしている会社で副業をしてしまうと、就業規則に従った処分の対象になりえ、軽くても上司からの戒告やけん責処分になるかもしれません。
なぜ禁止なのかは、本業に影響が出たり、情報漏洩の可能性などの企業に損失が出た場合は懲戒解雇されるというリスクもあります。
このように副業禁止を定めている会社で副業をすることをオススメはできません。
副業がバレる理由とは?
副業禁止という就業規則があっても、バレるわけないと高を括っている人もいるかもしれませんが、ひょんなことからバレてしまうこともあります。
どのような理由でバレてしまうのか紹介していきます。
バレる理由:税務調査
行政手続きの効率化を目的にしてマイナンバー制度が始まり、個人の所得情報を調べやすくなっています。
このことにより副業だからと確定申告をしてこなかった人も税務調査を受ける可能性も高まり、結果によっては給与の差し押さえなどによって会社にバレてしまうかもしれません。
副業で年間20万円以上の所得があれば、納税は国民の義務として、所得税を確定申告しなければいけません。
バレる理由:知り合いにバレる
誰にも言わずに副業をしていたとしても、例えば副業先にいる人が知人と繋がっているなどのケースによってバレてしまうことがあります。
インターネットを使った仕事で顔出ししていないネットショップの場合でも、特定商取引法に基づく表示で氏名や住所が記載されているため、名前を検索されバレてしまうこともあります。
バレる理由:住民税
副業することによって所得税のみではなく住民税にも影響し、次のとしの住民税の額が上がることによって会社に副業がバレてしまいます。
これは通常では会社員の住民税は本人に代わり会社が天引きして納付するシステムをしているためです。
もし住民税でバレたくないのであれば、確定申告の際に「住民税を自分で納付するか」というところにチェックを入れ、自分で納入する普通徴収を選択しましょう。
このことにより会社ではなく自分に納付請求書が送られてくるので、会社にバレることなく副業を続けることができます。
サラリーマンが副業するメリット
サラリーマンが本業だけではなく、副業をするメリットについて紹介していきます。
収入増加が見込める
副業の最大のメリットは収入が増えるということで、今後の生活について不安を感じている人にとっての解決策の一案になります。
もちろん昇進や転職で収入アップできることも可能ですが、働いている職場や業種によっては本業での収入アップが望めないものもあります。
これからの世界を生き抜いていく上で、子供の教育費や老後資金が必要になることを考えると、収入を上げるための選択肢になり得ます。
スキルアップを望める
副業をすることによるスキルや人脈があり、本業で使っているスキルを副業でも活用することでスキルアップにも繋がります。
未経験のことであってもチャレンジしてスキルを習得することで、本業でも役に立てることができたり、独立するという可能性もあります。
リスクマネジメントになる
今働いている会社が社会人1年生からずっとしている仕事かもしれませんが、実際には終身雇用や年功序列の給与制度が今後も続く可能性は低いかもしれません。
副業で他の企業や業種を経験するということは、生きていくためのリスクマネジメントとして使え、副業の種類によっては体力が続く限りできる仕事もあります。
年金の受給開始年齢は引き上げられる可能性も考えられ、また、本業を退職しなければいけない状況が今後でてくるかもしれません。
このような時に副業をしておくことで、リスクマネジメントとして機能するわけです。
サラリーマンが副業で知っておくべき注意点
サラリーマンが始める副業は収入が増えるというメリットだけではなく、注意しなければいけないこともあるので紹介していきます。
本業の支障は避ける
副業を始めるときに気をつけていけない点として、副業に集中しすぎて心身が疲れてしまい、本業へ影響が出ることを避けるということです。
特に体力を使う配達や肉体労働などは、最初は運動不足解消に良く一石二鳥などと考え始めたとしても、体力面で持たなくなり挫折することもあります。
体力面だけではなく、副業することにより自由時間も減ってしまい、余暇や睡眠時間も減少し体と心をやるめるための時間がなくなってしまうことです。
このようなことに陥らないためにも、副業を始める際には心身への負担はしっかり考えましょう。
確定申告が必要になる
本業だけであれば会社で年末調整として税金を計算し、納付してくれるので特に考える必要はありません。
ですが副業で収入が増えることによって、確定申告する必要も出てくるの注意しておかなければいけません。
稼げる副業ばかりではない
副業は必ず稼げるというものではなく、中には詐欺のようなものがあり、逆にお金を取られるだけ取られてマイナス収入になってしまうかもしれません。
他にも収益化するまで時間のかかる副業もあるため、諦めずに気長にコツコツ取り組む必要がある場合もあります。
サラリーマンにオススメの副業
サラリーマンでも気軽に取り組むことができる副業も数多くあり、今回はその中でもおオススメの副業を紹介していきます。
投資
投資を副業とする場合では、会社の就業規則に抵触することもなく、資産運用として受け取られるので安心です。
投資はiDeCoやNISAのように税制上の優遇もあるのがメリットで、特定口座で始める株式投資や投資信託は確定申告を必要としません。
ですが、投資は必ず収入に繋がるというわけでなく、資産を失くしてしまう可能性も十分にあり得るので、リスクを理解してから始めましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネット上で不特定多数の人に業務を依頼するというビジネス形態のことです。
クラウドソーシング専門のサイトもあり、無料で登録でき自分のスキルで始める仕事がないかを気軽に探すことができます。
プログラミングやイラスト、ライティング、など経験不問で始めることができる案件を探すことができます。
転売
インターネットやフリマアプリの利用者は多いため転売も行いやすくなっています。
家電にアクセサリー、古本、トレーディングカードのように少しでも安く仕入れて販売することによって利益を出すことができます。
得意分野であれば目利きで効率よく稼ぐことも可能ですが、失敗すれば在庫を抱えることになるので注意しなければいけません。
代行業
代行としてサービスを提供する仕事もあり、有名なものとしては、運転代行やUber Eats(ウーバーイーツ)が挙げられます。
簡単に始めることができるので、副業としてのハードルが低いことがメリットで、休日やスキマ時間だけ働くこともできます。
不動産や資産の活用
不動産などの資産を所有しているのであれば、すぐに活用して稼ぐことも可能で、アパート経営やコインランドリー経営などが有名です。
但し、アパート経営やコインランドリー経営などは勉強が必要で手間もかなり必要としますが、そこを乗り越えることで労働時間を減らして稼ぐこともできます。
アフィリエイト
アフィリエイトとは、自分のサイトやブログで商品やサービスを宣伝し、広告主から収入を得るというビズネススタイルです。
ブログやサイトを始めたばかりの頃は、閲覧者数もほぼいない状況のため、収入がゼロということが続くのが普通です。
軌道に乗せることさえできれば、少ない作業で稼ぐこともできるので、ネット環境があれば始めてみるのもいいでしょう。
スキルの売買
スキルや得意なことを活用して副業することができ、電話やオンラインで出来るものもあるので手軽に始めることができます。
販売できるスキルには、楽器のプライベートレッスン、占い、恋愛相談をサービスとして報酬を得ることができます。
まとめ
副業には数多くの種類は存在しているので、体力面に負担がかかりにくい副業や将来独立を目指せる副業も存在します。
いきなり副業を始めるのではなく、会社の就業規則を確認して副業が可能なのかを調べてからチャレンジしましょう。
実際に副業を持続させることは困難で挫折する人も多く、自分なりの副業に取り組むためのモチベーションを意識しましょう。
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