アフィリエイトで副業を始めるには？確定申告や注意点を徹底解説

パソコンやスマートフォンがあれば手軽に始められる副業として人気のアフィリエイトですが、「デメリットはあるのか？」「具体的にどうやるのか？」と疑問に思う方もいるでしょう。

本記事では、アフィリエイトの仕組み、収入、メリット・デメリット、始め方、そして確定申告の必要性まで詳しく解説します。

初心者の方でも分かりやすく、アフィリエイトを始める際の不安を解消できる内容となっています。副業を探している方は、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

アフィリエイトの広告を貼り報酬を得る仕組みとは

アフィリエイトとは、インターネット広告の一種で、ブログやWebページに貼った広告を通じて商品購入や会員登録が行われると報酬が得られる仕組みです。

具体的には、広告をクリックしたユーザーが商品を購入したり、サービスに登録することで、アフィリエイターに報酬が支払われる流れになります。

報酬は、販売額の一定割合や固定報酬として支払われることが一般的です。これにより、自己のサイトやブログを活用して収入を得ることが可能になります。

ASPは、広告主とアフィリエイターを仲介するサービスです。

 

アフィリエイトで稼げる額とは？

特定非営利活動法人アフィリエイトマーケティング協会の調査によれば、1か月に1万円以上の収入があると答えた人は46%で、500万円以上の収入を得ている人も4.9%存在しました。

経験年数が長いほど収入が増える傾向があり、1万～3万円未満の収入ではアフィリエイト歴2年以上が50%を超え、5万～10万円未満では3年以上が50%を超える結果となっています。

アフィリエイトは長期的な目標を持ち、コツコツと取り組むことで、一定の収入が見込める副業と言えるでしょう。

 

 

アフィリエイトをするメリットとは？

アフィリエイト副業には、大きく3つのメリットがあります。

 

特別なスキルや準備なし

アフィリエイトは特別な資格やスキルが不要で、パソコンやスマートフォンがあれば簡単に始められるため、初心者にとって始めやすい副業です。

しかし、収入を得るためには、一定の流入（訪問数）を確保し、訪問者に広告を経由して商品購入や会員登録をしてもらう必要があります。

そのため、効果的なWebページやブログを作成するなどの手間がかかりますが、努力次第で収入を得るチャンスが広がります。コツコツと取り組む姿勢が重要です。

 

時間の融通が利く

アフィリエイトは、基本的にASPの利用やWebページへの広告掲載など、全てインターネット上で完結するため、すきま時間を活用してパソコンやスマートフォンで作業が可能です。

これにより、時間の融通が利きやすくなります。特に本業がある会社員の方にとっては、出社前や退社後、休みの日を利用してアフィリエイトに取り組むことができるため、両立しやすい副業と言えるでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて、柔軟に時間を使える点が大きな魅力です。

 

自身の興味や本業を活かせる

アフィリエイトでは、さまざまな商品やサービスの広告を取り扱うことができるため、自分の興味関心に合わせて始めやすいのが魅力です。

本業と関連する分野を選ぶことで、知識を深めるきっかけにもなります。例えば、金融機関に勤める方は金融関連の記事を執筆し、家電好きな方は家電に関する情報を発信することができます。

しかし、本業で得た情報を記事にする際は、業務上の秘密を守る義務（秘密保持義務）に違反する可能性があるため、取り扱いには十分注意が必要です。

 

アフィリエイトをするデメリットとは？

アフィリエイトには、魅力的なメリットだけでなく、理解しておくべきデメリットもあります。

 

収益化まで時間が必要

アフィリエイトは、短期間での収入確保には不向きな副業です。収益は年数を重ねるほど増える傾向があり、これは記事の更新やWebページの流入を増やすまでに時間がかかるためです。

特に、初めのうちはアクセス数が少なく、収入もなかなか増えません。しかし、地道にコンテンツを充実させることで、徐々に訪問者が増え、収益が上がる可能性が高まります。

そのため、アフィリエイトを始める際には、短期的な結果を求めず、長期的な視点で取り組むことが重要です。

 

SEOを学ぶ必要がある

アフィリエイトでは、Webページへの流入を増やすために、一定のSEO（Search Engine Optimization：検索エンジン最適化）の知識が重要です。

SEOとは、Googleなどの検索エンジンで自分のブログやWebページの記事の検索順位を上げるための最適化を指します。検索エンジンは、記事を評価する基準（アルゴリズム）を常に変更しているため、SEO対策を継続的に行うことが求められます。

効果的なSEOを実施することで、より多くの訪問者を集め、アフィリエイト収益を向上させることが可能になります。

 

不安定な要素が多数存在

検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しているため、ブログやWebページに掲載している記事の検索順位も変動し、流入数が不安定になります。

このため、アフィリエイトで得られる収益も影響を受けやすいです。また、アフィリエイトの案件が突然終了する可能性もあり、これもデメリットの一つとして挙げられます。収入の安定性が欠けるため、アフィリエイトに依存しすぎないように注意が必要です。

長期的な視点で取り組むことが重要ですが、リスク管理も欠かせません。

 

 

アフィリエイトを始めるには？

副業でアフィリエイトを始めたいと思った時、何から始めればいいか迷いますよね。これから、アフィリエイトを始めるための具体的な手順を紹介します。

 

Webページの開設

まずはアフィリエイト広告を掲載するためのブログやWebページを開設しましょう。無料のブログサービスを利用する方法と、WordPressなどの有料サービスを利用する方法があります。

特にWordPressは、カスタマイズ性やSEO対策が施しやすい特徴があるため、アフィリエイトを専業とする人々に人気です。

WordPressでWebページを開設する際は、別途レンタルサーバーやAWSなどのクラウドサーバーを利用する必要がありますので、その点も考慮して選ぶと良いでしょう。

 

ASPに登録

ブログやWebページにアフィリエイト広告を掲載するには、「Amazonアソシエイト」「楽天アフィリエイト」「A8.net」「もしもアフィリエイト」などのASP（アフィリエイトサービスプロバイダ）への登録が必要です。

ASPは広告主とアフィリエイターを仲介するサービスなので、アフィリエイトを行うには必須の手続きです。それぞれのASPには、取り扱っている広告の種類や報酬体系などが異なるため、自分のブログのテーマや目標に合ったASPを選ぶことが重要です。

複数のASPに登録しておくと、より多くの広告掲載の選択肢を持つことができます。

 

紹介する商品やサービスを求める

ASPに登録したら、次に紹介する商品やサービス（アフィリエイト案件）を選びます。自分の興味のある分野や本業に関連するサービス、あるいは報酬獲得条件が比較的容易な案件を選ぶと、継続しやすいでしょう。

魅力的な案件を見つけたら、ASPに提携申請を行い、審査に通れば広告コードが取得できます。この広告コードをブログやWebページに貼り付けることで、初めてアフィリエイト広告の掲載が可能になります。

案件選びは、アフィリエイト成功の鍵となる重要なステップです。

 

記事を作成してアフィリエイトリンクの設置

ASPから取得した広告コードを自分のWebページに設置したら、準備完了です。あとは、この広告を通じて商品が購入されたり、サービスへの登録が完了したりといった、ASPが定める条件が満たされると、報酬が支払われます。

報酬の支払いは、ASPによって異なるので、それぞれの規約を確認しておきましょう。 設置した広告が効果的に機能するよう、Webページのコンテンツとの整合性や、ユーザーにとって分かりやすい配置を心がけることが重要です。

継続的なモニタリングを行い、改善を繰り返すことで、アフィリエイト収益の最大化を目指しましょう。

 

アフィリエイトを副業にするポイントとは？

アフィリエイト副業は始めやすい反面、収益化には時間がかかるため、始める前に成功のためのポイントを理解しておくことが重要です。 まず、継続的な努力が不可欠です。

以下ではアフィリエイトの副業で成果を上げるポイントを解説します。

 

自分の好きなことや知識を活かせるものを選択

アフィリエイトでは、Webページへの流入を増やすために質の高い記事を継続的に制作する必要があります。そのため、広告として紹介する案件は、自分の興味のある分野や知識を活かせるものを選ぶことが重要です。

好きな分野であれば、自然とモチベーション高く記事作成に取り組むことができ、継続性も高まります。また、自身の知識や経験を活かせる案件を選ぶことで、より専門性の高い、魅力的な記事を作成することができ、読者の信頼も獲得しやすくなります。

結果的に、Webページへの流入増加や収益アップに繋がりますので、案件選びは慎重に行いましょう。

 

記事のクオリティのUP

検索順位向上のためには、記事のクオリティを高めることが不可欠です。そのためには、「読者にとって本当に必要な情報が網羅されているか」「読みやすい構成になっているか」といった点を常に意識し、記事をブラッシュアップしていく必要があります。

Googleも「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と明言しており、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが、検索順位向上、ひいてはアフィリエイト成功への近道となります。

読者目線に立ち、ニーズを満たす質の高い記事作成を心がけましょう。

 

コツコツと継続する力

Webページの流入を増やすためには、更新性が重要です。ユーザーの興味や関心を引く記事を継続的に発信することで、接触回数が増え、流入が向上する傾向があります。

記事数が増えた際には、定期的に過去の記事を見直し、リライト（内容の一部を書き直す）することも重要です。

特に法律改正などで内容が変わる場合は、リライトを忘れないために、各記事の要点をまとめた一覧表を作成すると便利です。これにより、常に最新の情報を提供し、読者の信頼を得ることができます。

 

 

インボイスへの登録も視野に入れる

アフィリエイトにおいて、取引先は主に法人であるため、場合によっては適格請求書（インボイス）の発行が求められることがあります。

適格請求書を発行するためには、税務署への申請が必要で、適格請求書発行事業者として登録される必要があります。この登録は義務ではありませんが、アフィリエイト収入が増えるにつれて、登録が必要になる可能性があることを理解しておくことが重要です。

適格請求書発行事業者に登録した場合、法律に従って帳簿を付け、消費税の申告・納付が求められるため、適切に管理することが求められます。

これにより、税務上のトラブルを避け、スムーズにアフィリエイト事業を運営することが可能になります。

 

 

アフィリエイトの所得が20万円超えると確定申告が必須

アフィリエイトでの副業を行う際、年間所得を含む本業以外の所得の合計額が20万円を超える場合、所得税の確定申告が必要です。ここでの所得とは、全ての収入から経費を差し引いた残りの金額を指します。

アフィリエイトにおいて経費として認められる主な項目には、ブログやWebサイトの運営にかかるサーバー費用、ドメイン取得費、広告費、記事作成に関する外注費、書籍やセミナー代などが含まれます。

これらの経費を適切に計上することで、課税所得を減少させることができ、税負担を軽減することが可能です。正確な記録と管理が重要です。

 

 

アフィリエイトの副業は、雑所得か事業所得に分類

アフィリエイトの副業は一般的に「雑所得」または「事業所得」に分類されますが、多くの場合は雑所得に該当します。事業所得とは、継続的に行う事業によって得られた所得を指し、事業所得に該当するかどうかは規模、投入する時間、継続性などの観点から総合的に判断されます。

事業所得として扱われる場合、帳簿を付けることが求められ、経費の計上や報告が必要になります。副業としてアフィリエイトを行う際には、自身の活動がどのカテゴリに該当するかを理解し、適切に申告することが重要です。

税務上のトラブルを避けるためにも、事前に確認しておくことが大切です。

 

確定申告は報酬の支払いが確定したタイミングで判断

アフィリエイトの売上は、一般的には役務を提供した月に計上するのが原則ですが、報酬の支払いには企業側が設定する最低支払額がある場合があります。

もし報酬がこの最低支払額を下回ると、翌月以降に繰り越される可能性があります。このため、報酬の支払いが確定したタイミングで売上として計上することもできます。

例えば、最低支払額が4,000円で、12月と翌年の1月にそれぞれ2,000円の報酬が発生し、1月に支払いが確定した場合、報酬の発生月に基づいて売上を計上するか、1月の売上として4,000円を計上するかの2つの方法から選択できます。

このように、計上方法を選ぶことが可能です。

 

副業の年間所得が20万円以下でも確定申告するケースもあり

副業の年間所得が20万円以下であっても、医療費控除や住宅ローン控除など、年末調整の対象とならない控除を受けたい場合は、確定申告を行うことで既に支払った所得税の一部が還付されることがあります。

そのため、控除を受けたい方は確定申告を行うことをおすすめします。また、副業以外の理由で確定申告をする場合には、副業の所得も含めて申告する必要があります。

これにより、正確な税務処理を行い、適切な還付を受けることができます。自身の所得状況をしっかり把握し、必要な手続きを行うことが重要です。

 

確定申告が不要でも、住民税は別途申告必須

副業の年間所得が20万円以下で確定申告を行わない場合でも、1円でも利益があれば、居住地の市区町村に対して住民税の申告が必要です。

一方、副業の所得が20万円を超える場合は、所得税の確定申告を行うため、その情報が自動的に住民税にも反映されます。この場合、確定申告を行った後に別途住民税の申告をする必要はありません。

副業の収入状況に応じて、適切な申告を行うことが重要で、税務上のトラブルを避けるためにも正確な情報を把握しておくことが大切です。

 

 

まとめ

アフィリエイトは、ブログやWebページに貼った広告を経由して商品購入や会員登録が行われることで報酬を得る仕組みです。特別な資格やスキルは不要で、パソコンやスマートフォンがあれば簡単に始められるため、初心者でも取り組みやすいのが特徴です。

しかし、記事を更新してWebページの流入を増やすまでには時間がかかるため、短期間での収入確保は難しいというデメリットもあります。

この点を理解した上で、長期的な視点で取り組むことが重要です。また、副業アフィリエイトを含めて本業以外の所得の総額が年間20万円を超える場合は、所得税の確定申告が必要になりますので、自身の収入状況をしっかり把握しておくことが大切です。